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Snap Inc.が経営不振でゼンリー(Zenly)を2023年2月3日にサービス終了へ
人気の位置情報共有アプリのゼンリー(Zenly)は2022年4月に大幅な全面的アップデートを行ったばかりで、2022年9月には突然サービスを終了する方針であることを親会社のSnap Inc.が公表し世界に驚きが広がりました。
その後、ゼンリー公式Twitterによると、2023年2月3日にゼンリーのサービスを終了し閉鎖することを正式に発表しました。
zenlyをお使いの皆さまへ
zenlyは2023年2月3日をもちまして、サービス提供を終了いたします。
上記の日程でユーザーの皆様とはお別れです。
zenlyは今までもこれからもユーザーの皆さんを愛しています。 pic.twitter.com/pUkeuDPk6g— zenly japan (@ZenlyJP) December 3, 2022
2023年2月3日以降はアプリやサービスの利用ができなくなることから、今までの思い出を残しておきたい人はゼンリーのアプリ画面をスクリーンショットで撮影する等の方法で、記録を残しておく必要があります。
ゼンリー終了後に代替となるアプリにも注目が集まっています。
ゼンリー(Zenly)がサービス終了する方針を親会社Snap Inc.が発表
ゼンリーの親会社であるSnap Inc.は、2022年8月31日(現地時間)に発表されたプレスリリースにおいて、ゼンリー(Zenly)事業の廃止プロセスを開始したことを明らかにしました。
私たちは、コミュニティの成長、収益の成長、拡張現実という 3 つの戦略的優先事項に重点を置くために、事業を再構築しています。これらの分野に直接貢献しないプロジェクトは中止されるか、投資が大幅に削減されます。私たちは、革新を続けながら投資に集中することの間の適切なバランスを見つけるために、思慮深く慎重に取り組んできました。その結果、Snap Originals、Minis、Games、および Pixy などの分野への投資を中止することを決定しました。また、スタンドアロン アプリケーションの Zenly と Voisey の廃止プロセスも開始しました。
引用元:<Snap Inc.公式サイト>Restructuring and Refocusing our Business
突然のサービス終了方針の発表だったため、SNS上では驚きが広がっています。
2022年12月追記:ゼンリーの正式なサービス終了時期は2023年2月3日であることが正式発表されました。
ゼンリー(Zenly)の代わりになるようなサービスはある?
ゼンリーの代わりになりそうなサービスの候補としては、ゼンリーと同じ運営会社が運営している、海外でも人気のSNSのSnapchatの機能の1つ「Snap Map」がおすすめの移行先として紹介されています。
これからも位置情報を共有したい人は、Snapchatのマップ機能「Snap Map」を使ってみてね!
ポップで可愛いマップ、きっと気に入るはず❤️👻 pic.twitter.com/WABDSYwtDN— zenly japan (@ZenlyJP) December 3, 2022
Snapchatは無料のアプリのため、以下リンクからアプリストアでiOSやAndroidにダウンロードして使うことが可能です。
その他にゼンリーに似ている機能を持つアプリは、AppleによるiPhone向けアプリ「友達を探す」などが挙げられます。
Appleマップ上で友達同士の位置情報を地図上にリアルタイムで表示できる点がゼンリーと似ていて、日本語など世界の多くの言語に対応しているAppleによるセキュリティの面でも優れた高品質なアプリです。
しかし、ゼンリーの特徴であるポップさや可愛さを全面に押し出した画面デザインにはなっておらず、友だちを地図上で探すことに特化したシンプルなアプリであり、コミュニケーション向けの機能構成はゼンリーとは大分異なります。
ゼンリーは親会社の経営不振に伴う事業再構築の巻き添えに
ゼンリーの親会社であるSnap Inc.は、経営不振の影響に伴い「ビジネスの再構築と再集中」を計画していることを明らかにしました。
Snap Inc.では従業員の約2割をリストラした上で、事業の大部分を抜本的に再構築することを発表していました。
<ITMedia>Snap、従業員の約2割をリストラし、手乗りカメラドローンなどのプロジェクトを停止
位置情報コミュニケーションアプリのゼンリーは、2015年にフランスのZenly社が開発したまだ歴史の浅いソーシャルメディアです。
2017年に米国のSnap Inc.がフランスのZenly社を買収し、近年では日本だけでなく世界的に人気の新進ソーシャルメディアとなっていました。
元々Snap Inc.とZenlyには直接的な関係がありませんでしたが、Snap Inc.に2017年に買収されたことがきっかけで、Snap Inc.が2022年に経営不振に陥ったことによりゼンリーが終了を発表することとなってしまい、親会社の経営不振の巻き添えになってしまうような形になりました。
親会社の事業再構築方針から外れてしまったゼンリー事業
ゼンリーの親会社のSnap Inc.は「コミュニティの成長、収益の成長、拡張現実という 3 つの戦略的優先事項に重点を置く」という方針をプレスリリースで公表しており、
上記方針に貢献しないことが予想されるサービスの廃止や再構築を進めています。
ゼンリー事業は「コミュニティの成長、収益の成長、拡張現実」という要素への貢献度が低いとSnap Inc.によって判断されてしまったようです。
ゼンリー(Zenly)がサービス終了する理由は?
ヨーロッパ圏のスタートアップ企業に焦点を当てたニュースメディア「Shifted」の以下の記事によると、
親会社のSnap Inc.はゼンリー事業の収益性の低さや今後の収益性の改善見込みが薄いことを理由に、フランスのパリにあるゼンリーの開発チームの拠点を閉鎖し、ゼンリーアプリ事業の終了を計画していることが記載されています。
<Shiftedの英語記事>Inside Snap’s decision to shut down Zenly
ゼンリーの開発に関わっていた従業員とは摩擦が起きているようで、フランスの規制当局や従業員側と親会社Snap Inc.の交渉は今後難航する可能性もあります。
2022年9月には公式Twitterでサービス終了を予告するもツイートが消える事態に
フレンドリーな広報ツイートが親しまれていた、ゼンリー日本公式Twitterアカウントでも、数カ月後にサービスを終了することを告知するツイートを2022年9月1日に投稿していましたが、2022年9月2日現在では該当ツイートが削除され見られなくなってしまいました。
ゼンリー日本公式アカウントのツイートには、#サービス終了突zenlyとハッシュタグが添えられており、該当ツイートは削除されてしまったものの、ゼンリーの利用者の驚きのツイートが多く投稿されています。
参考リンク
2022年9月14日に再度ゼンリー日本公式Twitterアカウントから、正式に近い将来のゼンリーのサービス終了の予定をツイートで発表し、その後2023年2月3日にサービス終了することが正式に発表されました。
zenlyをお使いの皆さまへ
zenlyは、近い将来サービス提供を終了する予定です。
しかしながら、現在も通常どおりご利用いただける状況で、お別れするまでまだ時間があります。
具体的な日程については、必ず事前にご案内しますので、今しばらくお待ちください。— zenly japan (@ZenlyJP) September 14, 2022
ゼンリーは収益化を全面に押し出してはいなかった
ゼンリーは利用者のさらなる拡大や新機能の追加や全面的な2022年のリニューアルなど、ユーザー体験を向上させていく投資に積極的な印象がありました。
一方で収益化のためにたくさんの広告を掲載したり、機能の利用にすぐに料金の課金が必要となるような、運営側の収益化を全面に押し出したアプリではありませんでした。
ゼンリー利用者は学生など商品の購買力がまだ低い若年層に大きく偏っていることもあり、ゼンリーアプリ自体での収益性はあまり高くなかった可能性が高いです。
お役立ちリンク:Zenly Community(公式ヘルプ)
画像引用元&出典:Zenly
本ページの情報は記事掲載日または最終更新日時点のものです。最新の情報は各サービス公式サイトにてご確認ください。
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