
つくばエクスプレス(TX)延伸と都心部・臨海地域地下鉄はいつ実現するか?
目次
つくばエクスプレス(TX)は、秋葉原駅ーつくば駅間の58km余りを最速45分で結ぶ、最高時速130kmの鉄道路線です。開業は2005年と、首都圏の鉄道としてはまだ新しい部類になります。
つくばエクスプレスの秋葉原駅ー東京駅間の延伸計画
つくばエクスプレス開業前から秋葉原駅ー東京駅間の延伸計画があり、1日平均乗客数が27万人以上を達成することが条件とされていましたが、2009年に1日平均乗客数が27万人を突破し、その後も乗客数の増加が著しいことから、延伸計画が検討されています。(2016年現在:35万4千人)
しかし秋葉原駅ー東京駅間という短い区間のわりに、地下の障害物や既存のインフラを避けて、大深度地下を通ることになることから工費がネックとなり、具体的な延伸計画が立案されるには至っていませんでした。
都心部ー臨海地域地下鉄との相互直通とセットになったつくばエクスプレス延伸構想
2016年4月に、国土交通省交通政策審議会における、「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」という答申において、つくばエクスプレスの東京駅延伸、そして中央区などが構想している、都心部ー臨海地域地下鉄との相互直通が、「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」として盛り込まれ、計画が明らかになりました。
つくばエクスプレス延伸ー都心部・臨海地域地下鉄の想定路線図・途中駅
つくばエクスプレスの秋葉原駅ー東京駅間延伸と、都心部・臨海地域地下鉄の相互直通構想が実現した場合の路線図をGoogleマップにて作成してみました。
途中駅はいずれも検討中で、数の増減は予想されます。都心部を通る鉄道としては駅間距離が長めで、途中駅削減による建設コスト削減意図が見えてきます。
途中駅①東京駅
つくばエクスプレスと都心部・臨海地域地下鉄の東京駅の位置は具体的には決まっておらず、構想の1つとして丸の内仲通りの地下に設置構想があるため、このルートとさせていただきました。この位置に東京駅が設置された場合、JR各線の東京駅との乗り換えには少々時間がかかりそうですが、丸の内のオフィス街へのアクセスには最適です。
途中駅②新銀座駅
新銀座駅という名前は仮称ですが、中央区内では晴海通り沿いを通ることが検討されているため、現在の地下鉄各線の銀座駅の近くに設置されるものと思われます。
途中駅③新築地駅
新築地駅も同じく晴海通り沿いに設けられると考えたほうが自然です。築地市場は今後市場機能を残すかどうかは検討中ですが、大規模な再開発が行われることになっているため、その再開発施設のアクセス駅として設置される可能性もあります。
途中駅④勝どき・晴海駅
勝どき・晴海駅は、近隣にある都営大江戸線の勝どき駅とはあえて接続せず、勝どきエリア・晴海エリア双方からのアクセスを重視し、朝潮運河の地下に設けることが検討されています。勝どき・晴海エリアでは再開発による超高層タワーマンションが林立し、人口が急増しているので、この地下鉄駅は混雑緩和に一役買いそうです。
途中駅⑤新市場駅
新市場駅は、ゆりかもめ市場前駅付近に設けられ、豊洲市場や周辺施設、タワーマンションへのアクセス駅として機能しそうです。
終点・新国際展示場駅
りんかい線国際展示場駅付近に設置されるものと思われ、接続も検討されていると思われます。この駅が立地する有明エリアも、開発が進捗し、就業人口や居住人口が増加してきているため、重要な駅となりそうです。
計画はいつ実現するか?
2016年4月に、国土交通省交通政策審議会の答申として明らかになったこの計画ですが、具体的なスケジュールはまだ白紙です。しかし臨海副都心(有明)・豊洲・晴海・勝どきエリアの開発スピードは上がってきており、既存の交通機関だけではさばききれなくなることが予想され、計画の具体化は近いのではないかと考えております。
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