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2030年を見据えた東京の再開発計画まとめ。大型再開発が続々登場。

2030年までに竣工予定のビッグプロジェクトをまとめました

東京23区では、令和時代に入っても再開発が活発な状態が続いています。

2020年に予定されていた東京オリンピックは2021年の開催となりましたが、2020年以降のほうが2020年以前よりもビッグプロジェクトが増え、日本最高層の超高層ビルが連続して東京に建設される予定となっています。

【2027年竣工】東京トーチ トーチタワー【大手町エリア】

東京駅日本橋口の目の前の街区で、日本最高層となる高さ約390mの超高層ビル計画「東京トーチ トーチタワー」が三菱地所グループにより進められています。

東京駅前常盤橋プロジェクトB棟の完成予想図イメージ

画像引用元:都市再生特別地区 大手町地区(D-1街区)都市計画(素案)の概要

地上63階建て、延床面積は1棟で約544,000㎡となる、超巨大ビルとなります。

主な用途はオフィスで、1フロアの広大な使い勝手の良いオフィスが、大手町エリアに大量供給されることになりそうです。

低層部には大規模な商業施設、高層部には最高級ホテルと最高級賃貸レジデンス、最上層部には国際観光施設が入居する予定で、高さ約390mに迫る高さの展望台が設けられる予定です。

東京スカイツリーの天望回廊に迫る高度の、東京都心を360度見渡せる絶好のスポットとして、人気を集めそうですね。

用途 オフィス・商業施設・ホテル・観光施設・住宅・ホール等
延床面積 544,000㎡
階数 63階
高さ 約390m
着工 2023年度
完成予定時期 2027年度

【2023年竣工】虎ノ門・麻布台プロジェクト【虎ノ門エリア】

森ビルによる港区最大級の再開発「虎ノ門・麻布台プロジェクト」は高さ約330mの完成時点で高さ日本最高層の超高層ビルを中心に、2棟の高さ日本最高層のタワーマンション、独創的なデザインの商業施設やインターナショナルスクールなどからなる再開発プロジェクトです。

画像引用元:PR TIMES

「虎ノ門・麻布台プロジェクト」は東京都心を中心に、「六本木ヒルズ」や「アークヒルズ」、「虎ノ門ヒルズ」といったヒルズのついた超高層ビル・都市開発で有名な「森ビル」による巨大プロジェクトです。

「虎ノ門・麻布台プロジェクト」のメインタワーは高さ約330mと、2027年に竣工予定の高さ約390m「東京駅前常盤橋プロジェクトB棟」が竣工するまでの数年間、大阪市の日本一の超高層ビル「あべのハルカス」を上回る日本一の超高層ビルとなります。

メインタワーはオフィス中心の超高層複合ビルですが、最高層部はなんと「住宅」となる予定で、国内最高級クラスの天空のタワーマンションとなりそうです。

商業施設にはファッション、ビューティー、カルチャー、アート、ウェルネスなど150店舗が集結し、大型のフードマーケットも設けられます。

トップデザイナー・建築家たちによるデザインの、独創的なデザインの商業施設は、商業施設面積約24,000㎡となり、東京の新名所となりそうです。

虎ノ門・麻布台プロジェクトメインタワー計画概要

用途 オフィス・住宅・店舗・インターナショナルスクール・子育て支援施設等
延床面積 461,840㎡
階数 64階
高さ 約330m
着工 2019年3月
完成予定時期 2023年3月

虎ノ門・麻布台プロジェクト西棟計画概要

用途 住宅・オフィス・保育所等
延床面積 187,190㎡
階数 64階
高さ 270m
着工 2019年3月
完成予定時期 2023年3月

虎ノ門・麻布台プロジェクト東棟計画概要

用途 住宅・ホテル等
延床面積 167,520㎡
階数 53階
高さ 240m
着工 2019年3月
完成予定時期 2023年3月

【2023年竣工】虎ノ門ヒルズ ステーションタワー【虎ノ門エリア】

未来的なデザインが特徴の虎ノ門ヒルズ森タワーからスタートした虎ノ門ヒルズ開発ですが、隣接して「虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー」や「虎ノ門ヒルズビジネスタワー」が整備され、一大ビジネス拠点として成長しています。

2023年までに、虎ノ門ヒルズとしては最高層の高さ約265mの超高層複合ビル「虎ノ門ヒルズステーションタワー」が建設されます。

画像引用元:都市再生特別地区(虎ノ門一・二丁目地区) 都市計画(素案)の概要

オフィスやホテルなどが入居する超高層複合ビルとなり、最高層部には「交流施設・ビジネス発信施設」が設けられる予定です。

用途 オフィス・ホテル・交流施設・店舗等
延床面積 237,000㎡
階数 49階
高さ 約265m
着工 2019年11月
完成予定時期 2023年7月

【2029年度竣工】小田急百貨店が建て替えへ!新宿駅西口地区開発計画【新宿エリア】

新宿エリアでは、新宿駅と周辺の各鉄道会社の駅ビルを段階的に建て替え、世界最大級のターミナル駅を抜本的に大改造する構想「新宿グランドターミナル」が進行中です。

新宿駅西口側の巨大プロジェクトとして、小田急百貨店新宿店や新宿ミロードを小田急グループが建て替える「新宿駅西口地区開発計画」が進行しています。

小田急百貨店・新宿ミロード建て替え(新宿駅西口開発計画)の完成予想図イメージ

画像引用元:小田急電鉄・東京地下鉄のニュースリリース

「新宿駅西口地区開発計画」は高さ約260mと、新宿最高層の超高層ビルとなる予定です。

最高層部には一部商業施設も入る計画で、都庁や新宿副都心のビル群を見下ろす絶景が広がりそうです。

用途 商業施設・オフィス・駅施設等
延床面積 約281,700㎡
階数 地上48階、地下5階
高さ 約260m
完成時期 2029年度

【2028年度竣工】新宿駅西南口地区南街区【新宿エリア】

京王線新宿駅の京王百貨店や、甲州街道を挟んで南側に位置する老朽ビルを北街区と南街区に分けて段階的に再開発を行う巨大プロジェクト「新宿駅西南口地区」が進行中です。

まず2028年度の竣工を目指して南街区に高さ地上37階、約225m、延床面積約150,000㎡の商業施設やオフィス、ホテルからなる立体的なデザインの超高層ビルが建設されます。

新宿駅西南口地区再開発の完成予想図

画像引用元:新宿駅西南口地区の開発計画について

さらに京王百貨店新宿店や京王線新宿駅のターミナル施設を全面的に建て替える形で、北街区を地上19階、高さ約115m、延床面積約141,500㎡の横長な巨大ビルに2040年代までに建て替える長期的な巨大プロジェクトが進行中です。

新宿駅西南口地区南街区

用途 店舗・オフィス・ホテル等
延床面積 約150,000㎡
階数 37階
高さ 約225m
着工 2023年度
完成予定時期 2028年度

新宿駅西南口地区北街区

用途 店舗・ホテル等
延床面積 約141,500㎡
階数 19階
高さ 約115m
着工
完成予定時期 2040年代

【2024年度竣工】高輪ゲートウェイ再開発(品川開発プロジェクト)【高輪エリア】

2020年に設置された山手線新駅「高輪ゲートウェイ」周辺の広大な土地に4棟の超高層巨大ビルを建設するプロジェクト「品川開発プロジェクト」は、5棟の施設全体の敷地面積は約72,000㎡、延べ床面積は約851,000㎡と途方もないスケールの規模となり、東京都心でも最大級の再開発計画です。

高層棟はそれぞれ地上30階〜45階の規模となります。

超高層棟は幅のある巨大な建物となりそうですが、分節されたボリュームや風の道を確保することで、規模に比べて圧迫感を感じにくい設計となっています。

曲線が多用されており、なんとなく日比谷にオープンした東京ミッドタウン日比谷のデザインに近いと思いました。

画像引用元:品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について

【2025年竣工】東京駅前八重洲一丁目東地区市街地再開発【八重洲エリア】

東京駅前に位置する八重洲エリアは、超高層ビルが林立する丸の内・大手町エリアとは異なり、雑居ビルや低利用地が広がる、再開発が活発で無いエリアでした。

しかし、東京駅前周辺エリアや、日本橋エリアまで連動した、都市を抜本的に作り変える巨大再開発がいくつも進行しています。

画像引用元:「東京駅前八重洲一丁目東地区市街地再開発事業」 計画概要について

高さ約250m、地上54階建ての超高層複合ビルとなる予定で、地下にば巨大なバスターミナルが整備されます。

用途 オフィス・商業施設・バスターミナル・カンファレンス等
延床面積 240,000㎡
階数 54階
高さ 約250m
着工 2021年
完成予定時期 2025年

【2022年竣工】八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発【八重洲エリア】

「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発」も、こちらも東京駅八重洲口に面する超高層ビル計画です。

画像引用元:三井不動産 ニュースリリース

高さ約245m、地上45階建ての超高層ビルとなり、最上層部には高級ホテル「ブルガリホテル」が入居する他、低層部に公立小学校が組み込まれた立体都市となります。

用途 オフィス・ホテル・小学校・バスターミナル・商業施設等
延床面積 293,600㎡
階数 45階
高さ 約245m
着工 2018年12月
完成予定時期 2022年8月

【2025年度竣工】八重洲二丁目中地区 第一種市街地再開発【八重洲エリア】

八重洲エリアで延床面積が最大級の再開発計画として、「八重洲二丁目中地区 第一種市街地再開発」があります。

画像引用元:都市再生特別地区(八重洲二丁目中地区) 都市計画(素案)の概要

延床面積は約418,000㎡、高さ約240m、地上46階建ての、八重洲エリア最大級の巨大ビルとなる予定です。

用途 オフィス・サービスアパートメント・バスターミナル・店舗等
延床面積 418,000㎡
階数 46階
高さ 約240m
着工 2022年度
完成予定時期 2025年度

【2025年度竣工】日本橋一丁目中地区再開発【日本橋エリア】

日本橋エリアでも巨大超高層ビルが計画されています。

日本橋一丁目中地区再開発は、高さ約284m、延床面積約380,300㎡、地上52階建ての超高層複合ビルです。

日本橋一丁目中地区再開発の完成予想図イメージ

画像引用元:三井不動産の2020年10月27日のニュースリリース

高さ約284mは、計画されているビルの中でも、2023年竣工予定の「虎ノ門・麻布台プロジェクト」メインタワーの高さ約330m、2027年竣工予定の「東京トーチ トーチタワー」の高さ約390mに次ぐ3位の高さとなります。

オフィスやホテル、住宅や商業施設などが入居する超高層複合ビルとなります。

用途 オフィス・ホテル・住宅・店舗・カンファレンス等
延床面積 約380,300㎡
階数 52階
高さ 約284m
着工 2021年度
完成予定時期 2025年度

【2029〜2036年竣工】東京クロスパーク構想&帝国ホテル東京建替【日比谷エリア】

2022年3月の発表・報道により、日比谷エリアの帝国ホテル東京を含む一帯で計画されている再開発の構想名称が「東京クロスパーク構想(TOKYO CROSS PARK)」であることが明らかになりました。

「東京クロスパーク構想(TOKYO CROSS PARK)」は帝国ホテル東京・帝国ホテルタワーの建て替えを含む、内幸町エリアを面的に再開発します。

ノースタワー、セントラルタワー、サウスタワーの3棟の高さ約230mの超高層ビルと豪華なデザインの帝国ホテル東京の新本館で構成される、合計延床面積約110万㎡にのぼる、国内最大レベルと言える大規模再開発です。

東京クロスパーク構想の完成予想図イメージ

画像引用元:「TOKYO CROSS PARK構想」を発表

用途 オフィス・ホテル・商業施設・サービスアパートメント・ホール・産業支援施設・賃貸住宅等
延床面積 4棟合計で約1,100,000㎡
階数 ノースタワー46階、セントラルタワー43階、サウスタワー43階、帝国ホテル新本館29階
高さ ノースタワー約230m、セントラルタワー約230m、サウスタワー約230m、帝国ホテル新本館約145m
着工 2022年度〜2031年度にかけて順次着工
完成予定時期 2029〜2036年度にかけて順次完成

【2029年竣工】渋谷二丁目西地区再開発【渋谷エリア】

渋谷エリアでも多数の超高層ビル建設計画が進行中ですが、2020年代後半の計画として最大級の規模を誇る、「渋谷二丁目西地区再開発」が渋谷駅の東側の青山通り沿いの一体で進行中です。

地上41階、高さ約208m、延床面積は全体で約322,200㎡の渋谷エリア最大規模の再開発となっており、オフィスや住宅、ホテルなどが複合的に入居します。

渋谷二丁目西地区の完成予想図イメージ

画像引用元:都市再生特別地区(渋谷二丁目西地区) 都市計画(素案)の概要

ビルの低層部は緑地やデッキ、憩いの場、人が集まれる半屋外空間などを組み合わせた、立体的な未来的デザインとなっており、渋谷の都市景観を大きく進化させる野心的なプロジェクトとなっています。

渋谷二丁目西地区の完成予想図イメージ

画像引用元:都市再生特別地区(渋谷二丁目西地区) 都市計画(素案)の概要

用途 オフィス・住宅・ホテル・人材育成拠点・店舗等
延床面積 約322,200㎡(A〜C街区全体)
階数 B街区41階、C街区41階
高さ B街区約208m、C街区約175m
着工 2025年
完成予定時期 2029年

再開発が活発な注目地域は?各エリアの再開発マップ・再開発情報はこちら

東京23区内の再開発が活発化しているエリアの再開発情報・再開発マップは以下のページでご覧いただけます。

2020年〜2030年の間に行われる再開発は、東京駅周辺エリア(丸の内・大手町・八重洲・日本橋)に集中しており、注目地域となっています。

また、虎ノ門エリア周辺も活発な再開発が続くものと思われます。

主要エリア再開発マップ・再開発情報

東京23区内の再開発情報を、再開発分布図と一緒にまとめたページは以下となります。

東京23区の再開発マップ・再開発情報

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都市レポについて

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