富士山登山鉄道検討会の設置を山梨県知事が表明。2年後をめどにルート案などの構想を提案

投稿日時:2019.5.27.02:15 / 最終更新:2019.5.27.03:16

富士山登山鉄道検討会を設置、2年後をめどにルート案などを検討

富士山を登る登山鉄道の設置は、歴史の中で何度も検討・構想されてきましたが、どの構想も未完に終わっています。

2019年1月の知事選挙で初当選した長崎幸太郎知事らは、2019年5月22日に東京都内で、「富士山登山鉄道」に関する勉強会を開き、今後検討会を設置する意向です。

長崎幸太郎山梨県知事は、2019年1月の知事選では富士山登山鉄道の検討を公約に掲げて当選し、実際に行動に移した形となります。

富士山登山鉄道のルートは富士スバルラインの転用が有力?

構想が検討されている「富士山登山鉄道」のルートは、富士スバルラインの他に新たに山梨県側から鉄路を延伸することも検討できると思いますが、富士河口湖町から富士山吉田口五合目までをつなぐ、富士スバルラインの鉄道転用が有力となっています。

富士スバルラインの最大勾配は、箱根登山鉄道の最大勾配よりも軽く、なんとか鉄道の往来が可能なものと考えられます。

また、富士スバルラインの他に新たに鉄路を敷くプランの場合、環境負荷がかえって重くなり、大気汚染なども改善しないため、採用される可能性は低いと考えられます。

富士スバルラインの鉄道転用により、環境負荷が軽減される?

富士スバルラインは開通から50年以上が経過し、自動車の往来などによる大気汚染・環境負荷の軽減が課題になっています。

富士スバルラインを鉄道に転用することで、大気汚染の軽減、環境負荷の軽減が実現できそうです。

アスファルトが敷設された道路を剥がし、コンパクトな鉄路に切り替える場合は、交通が自然環境を分断する問題も軽減されそうです。

鉄道から低公害車まで幅広い交通機関を検討?

以前の富士山登山鉄道検討会では、鉄道・新交通システム・モノレール・トロリーバス・ケーブルカー・低公害車両・リニアモーターカーなど、様々な形式の交通機関を並列で検討すると、産経新聞により報道がされており、今回の検討会でも幅広い検討がなされるものと思われます。

動画で見る過去の富士山登山鉄道構想

富士山登山鉄道構想をまとめた資料として富士五湖観光連盟公式サイト上の動画コンテンツコーナーで、「鉄道が開く富士山の未来 富士山登山鉄道構想」と題した動画を閲覧することが可能です。

これは今回の富士山登山鉄道検討会設置を決めた長崎山梨県知事主導の構想案ではありませんが、イメージを膨らます上では重要な資料となりそうです。

動画で見る過去の富士山登山鉄道構想のスクリーンショット

画像引用元:富士五湖観光連盟公式サイト

富士山登山鉄道実現のメリット

富士山登山鉄道がもし実現した場合のメリットを考えてみます。

年間を通して、安定した豊富な交通を提供

冬季など自動車系交通では輸送が不安定になりがちな季節も、鉄道であれば安定した輸送を実現します。

また輸送量もアップし、富士山吉田口五合目観光客や富士山登山客をより効率よく輸送することが可能になります。

新たな観光名所としての富士山登山鉄道

雄大な自然の中を走り抜ける鉄道路線は、今国内外の旅行客に人気を集めています。

鉄道は自動車などに比べて、車両内を乗客が回遊しやすいため、展望列車として人気を集めそうです。

富士山登山鉄道実現のデメリット

富士山登山鉄道がもし実現した場合のデメリットを考えてみます。

五合目まで自動車交通で直通できなくなり、乗り換えが増える

鉄道敷設前までは、富士山吉田口五合目までバスやタクシー・時期によっては自動車などで直通できていましたが、富士山登山鉄道が実現すると、自動車系の交通機関でアクセスできるのは山麓に設けられる駅までとなります。

そこで乗り換えを行い、富士山登山鉄道を経由して富士山吉田口五合目にアクセスする形となります。

利用客にとっては、乗り換えが増えて不便だという声も出るかもしれません。

富士急行の利用客にとっても、河口湖駅から富士山吉田口五合目までバスでアクセスでき、乗り換えが1回で済んでいたものが、河口湖駅から山麓に設けられるターミナル駅までバスなどで移動し、そこで富士山登山鉄道に乗り換えることとなり、乗り換えが2回に増えてしまいます。

自動車道を完全に廃止した場合、緊急搬送などに支障が出る恐れ

自動車道を完全に引き剥がし、富士山吉田口五合目までのアクセスを鉄路のみにした場合、環境負荷は大幅に軽減されますが、緊急車両が通れなくなるので、緊急搬送などに支障が出る可能性があります。

富士スバルラインに富士登山鉄道を敷設した場合に1車線でも自動車道を並走させて残す場合や、実現性は低いのですが、富士スバルラインとは異なる新たなルートで富士山登山鉄道を敷設する場合にはこの限りではありません。

富士山登山鉄道実現へハードルは高いが、今後の検討に注目

富士山登山鉄道が実現すれば、冬季を含め安定した輸送量が確保でき、また国内や海外からも注目を集める観光路線となる可能性が高いと言えます。

今後富士山登山鉄道の実現に向けて、多くのハードルが待ち受けていますが、環境負荷が少なく、防災性が高く、観光地としての魅力を高めるような計画が作られることを願っています。

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