
画像引用元:熊本県公式サイト
熊本市に都市高速(立体高架道路)の整備構想。ルートは年内にも策定。
目次
熊本市に都市高速道路ができる可能性
2019年6月8日の熊本日日新聞社の報道によると、熊本市の大西市長が、熊本都市圏の交通渋滞を緩和するため、連続高架道路の整備を検討することを明らかにしました。
連続高架道路は立体構造となり、福岡市や北九州市にあるような都市高速道路として機能させることも視野に入っており、熊本市が立体道路の整備を打ち出すのは初めてとなります。
政令市化前に策定された、「熊本都市圏ビジョン」という資料でも、都市高速の整備が謳われており、以前からアイデアベースのプランとしては浮上していたようです。
政令市最多の渋滞箇所、都市高速は渋滞緩和の起爆剤となるか?
国土交通省の2015年の調査によると、熊本市内の幹線道路の渋滞箇所は20の政令指定都市で最多かつ、車の移動速度が最も遅いという結果となっています。
熊本県、熊本市は熊本都市圏都市交通マスタープランに基づいて、「2環状11放射」道路整備を進めており、渋滞緩和に努めていますが、さらなる渋滞緩和策として、「都市高速道路(立体高架道路)」の整備を検討し始めました。
画像引用元:熊本市公式サイト
高架道路と地上のバス専用道路が一体となった立体道路を検討
熊本日日新聞社の記事に掲載された、熊本市提供の立体的な道路整備のイメージ図によると、空中を自動車専用道路が高架構造で走り、地上部中央部にバス専用道路が走り、地上部の側道が2車線程度の一般道となっています。
バス専用道路はBRTとして機能させることも可能とみられ、自動車道の整備と合わせて新たな公共交通機関が整備される可能性があります。
地下道などではなく、立体高架構造の道路を構想しており、景観への影響も大きそうです。特に熊本市中心部や熊本城周辺においては、用地買収の難易度の高さと、景観への配慮の難しさから、整備される可能性は低いと考えております。
熊本都市高速のルートはどうなるか?
熊本の都市高速道路が整備される場合、どのようなルートが考えられるでしょうか?
条件としては、高架構造の道路の導入空間が確保できること、渋滞緩和に役立つこと(現在の渋滞状況が激しいこと)が必須条件として考えられます。
その他に、主要観光地や文化財などの目の前を通ることは避けることが考えられ、高速道路となる場合は、既存の高速道路(九州自動車道)との連携なども考えられそうです。
現在整備が進行中の「九州横断自動車道延岡線」や「中九州横断道路」と連携する計画となる可能性も考えられそうです。
参考資料:熊本市周辺の渋滞状況
画像引用元:熊本県公式サイト
九州自動車道と熊本市都心部や熊本空港を直結させる都市高速プランも考えられる?
その他に、阿蘇くまもと空港へのアクセス改善効果の見込める道路整備が行われる可能性もあると思います。
その場合勝手プランですが、熊本市都心部から産業道路〜日赤通りを経て、九州自動車道と接続し、阿蘇くまもと空港へと向かうルートなどが考えられます。
いずれにせよ、整備効果・渋滞緩和効果と整備費用のバランスが重要となってくると思います。
福岡市や北九州市では、都市高速道路がネットワークを形成していますが、熊本市に複数の路線を一気に建設する場合、財源や建設コストが大きな課題となりそうです。
既存の鉄道や路面電車などの公共交通機関とルートや利用客がかぶる案は、避けられる可能性があります。
阿蘇くまもと空港へのアクセス改善策として、JR豊肥本線から伸びる第三セクターの分岐線を阿蘇くまもと空港まで延伸する構想があります。
※情報提供:Sさま ありがとうございました
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