都心部・品川地下鉄構想(東京メトロ南北線・三田線の品川延伸乗り入れ)

東京有数のビジネス・交通拠点としての品川エリア

品川駅は東海道新幹線停車駅であると同時に、JR各線や京急が集まる東京有数のターミナル駅です。

品川駅高輪口側は、観光・商業の一大拠点、港南口側は東京有数の高層オフィスビルがひしめくビジネス拠点として発展してきています。

品川駅は2027年の東京〜名古屋間のリニア中央新幹線の東京側ターミナル駅としての開業を控え、大規模な再開発がいくつも構想されています。

詳細は以下の記事にまとめてあります。

品川・泉岳寺の再開発情報

品川駅の北側では、京浜東北線・山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」周辺一帯を一大ビジネス街へと変貌させる計画が始動中で、この開発により、広域品川エリアの拠点性が一気に高まりそうです。

高輪ゲートウェイ駅周辺再開発(品川開発プロジェクト)近未来的な超高層ビル街と広場が誕生！

しかし、品川駅に乗り入れる地下鉄は、京急線直通により乗り入れる都営地下鉄浅草線のみにとどまり、その発展度と将来性に比べて、鉄道ネットワーク上での利便性向上が遅れていました。

白金高輪駅から品川駅まで地下鉄を延伸する構想が進行中

追記：2022年3月の報道で、「白金高輪駅〜品川駅」まで地下鉄南北線を延伸する構想が鉄道事業認可を受けたことが明らかになり、2030年代半ばの開業を目指していることが判明しました。

有楽町線は豊洲-住吉間、南北線は品川まで延伸。2030年半ば開業へ

都営三田線・東京メトロ南北線が合流する白金高輪駅から、品川駅方面に地下鉄路線を延伸し、品川駅に地下鉄路線を直接乗り入れさせる「都心部・品川地下鉄構想」が、平成28年の国土交通省の資料「東京圏における今後の都市鉄道のあり方 について」において取り上げられています。

まだ検討熟度が低く、構想段階ではありますが、品川駅がリニア中央新幹線の東京側ターミナル駅となり、周辺では大規模な再開発がいくつも計画されており、エリアの重要性が高まることを考えると、実現性の高い構想ではないかと思います。

都心部・品川地下鉄構想(東京メトロ南北線・三田線の品川延伸乗り入れ)の予想路線図

都心部・品川地下鉄構想は、都営三田線・東京メトロ南北線の白金高輪駅から南側に地下鉄線を延伸し、そのまま南東側に進み、JR・京急の品川駅付近に品川駅を設置し、乗り換えを可能にするというものです。

新線には南北線が乗り入れ予定

新線への乗り入れは、都心西側から品川へのアクセス性向上効果の高い東京メトロ南北線の乗り入れが想定されています。

都営三田線は、品川駅を通る京浜東北線や山手線などのJR線や、品川へ京急線経由で乗り入れる都営浅草線と類似の方面を走るため、品川駅へは乗り入れない可能性があります。

中間駅は設置されるか？

予想路線図上では総延長約1.8kmと、東京都心エリアの駅間距離を考慮すると、高輪付近に、中間駅が1駅程度設置される可能性はあります。

ただし、短距離での延伸のため、コストをできるだけ抑えるために中間駅は設けない可能性のほうが高いと思います。

中間駅近隣には、泉岳寺駅や高輪台駅などがあり、鉄道空白地帯にはなっていません。

都心部・品川地下鉄構想はいつ開業する？

構想ができてから日が浅く、構想の粒度もまだ高くはありません。

需要や効果は見込める路線であると言えるため、今後事業スケジュールが検討されていく可能性があります。

都心部・品川地下鉄構想の開業効果

品川エリアの地下鉄でのアクセス性向上

品川エリアへ乗り入れる地下鉄路線が増えることで、品川駅周辺の交通拠点性の向上と、さらなる再開発の誘発による発展効果がありそうです。

港区都心ビジネス街のリニア中央新幹線アクセス性向上

リニア中央新幹線東京側ターミナル駅となる品川駅と、近年国際ビジネス街として発展が著しい六本木などの港区エリア、そして東京都心西部を地下鉄路線でスムーズに直結させることで、港区エリアのビジネス立地競争力、国際競争力の向上につながりそうです。

品川・東京23区の再開発情報

品川・泉岳寺エリアの再開発情報は下記のページにまとめてあります。

品川・泉岳寺の再開発情報

品川駅の北側で大規模な再開発と新駅「高輪ゲートウェイ駅」設置計画が進められています。

高輪ゲートウェイ駅周辺再開発(品川開発プロジェクト)近未来的な超高層ビル街と広場が誕生！

東京23区内の再開発情報は下記のページにまとめてあります。

東京23区の再開発情報

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